犬のたまごをあげよう
拝啓
紅葉が見頃の季節になりました。なぜ木々は秋になると紅葉になるか知っていますか。わたしは知りません。
それはさておき。
今日はあなたの何度目かの誕生日ですね。
プレゼントに犬のたまごをあげましょう。この手紙に同封します。
え、猫のたまごのほうがよかったですか。ごめんなさい。猫のたまごは用意していません。犬のたまごしかありません。
犬のたまごを愛情をもって暖めてあげてください。
寂しがるので寝るときはそばにいてあげてください。
たまごからは子犬が産まれるときともっと小さなたまごが入っているときとがあります。
子犬はかわいがって育ててあげてください。
もっと小さなたまごは錐で穴を空けてひもを通してペンダントにしてください。
風邪を引かないように気をつけてね。<ハナウタ>の言うことなんて信じてはだめだよ。風邪になってしまうよ。涙が出そうになったらしょうがミルクのど飴を舐めること。甘くておいしいよ。
敬具