声別人現象
今週のお題「ナイショにしていたこと」
だれにも言っていなかったこと。
思春期のころから、自分の声がずっと嫌いだったこと。なにかの機会にビデオに撮られた自分の声を聞くことがあったけれど、そこで自分の声を聞くたびに、自分の声はこんなにもダサくて情けない声なのか、と哀しかった。中途半端に高くて、ひょろひょろで滑舌も悪い。さいあくだ。人に言っても理解されない。「いやいや、その声にも味があるよ」なんて言ってくる。味ってなんだよ。曖昧に褒めるときの言葉じゃないかよ。代わってくれよ。
だって、
(自分の声を同時に耳から聞くのと、録音した自分の声を後から聞くのだと、全く別人の声に聞こえる現象はなんなんだろう。非常に困る。歌手はいつも苦しくないのだろうか。自分なら、録音された自分の声と、生の自分の声とのギャップでヒステリーになりそう。「声別人現象」。)
これじゃあ「君が好きだよ」に何の説得力もない。茶番みたいな声だと思った。そんなことがあったあとはなるべく声を発さないようにしていた。実はつい最近までそうだった。声コンプレックス。たとえばスピッツのボーカルみたいな声がよかった!
でも昨日久しぶりに自分の声をビデオをとおして聞いたら、そんなに嫌な気がしなくなっていた。まあ、こんなもんかなと思えた。まあ自分もがんばってる。これなら「愛してるよ」も言える気がする。愛してるの響きだけで強くなれる気がする。
大人になるってこと?
夕飯のカップラーメンに、コンビニで398円のアボガドのコブサラダを追加すること。
足腰の悪い祖父母が雪道を滑らないように、朝から雪かきをして、手を引いて選挙に行くこと。
結婚式のご祝儀に、学生だから2万円と思わずに、学生だけど3万円と思うこと。
彼女のお父さんが一生懸命早稲田大学を褒めるのを、ビールを飲みながら聞くこと。
インフルエンザの菌は、のどの周りでとめておかず、定期的に水を飲んで流し込んでしまうのがいいらしい。結局体の中に入るのに意味があるのだろうか。
自分のためじゃなく、周りのためにインフルエンザにかからないように、気をつけて水をこまめにぐびぐび飲むこと。