あしたこそ詩をかこう
部屋でごろ寝していて、はっと気づく。
わたしには、「カントク」と呼べるひとが、いない。
今までも、そしてこれからも。
おーいかんとく、みたこともない、かんとくー
わたしはここです、 きこえますか、いつも腕組みしてばっか、
こちらにも手を、振り返してください
おーい、と今、呼びかけることのできるひとを超えてわたしはただひとりの
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かんとくー
にっぽんいちの
かんとくー
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わたしにはだれのことばも(だれのことばもわたしには)
三行以上ひびかないから
あんかけ
とろとろ
ぴくるす
そして
かんとく。