2013-02-20 女の子 なんにもないのにかなしいと、はじめて全身で感じたのは五歳のとき海老茶色の床のお教室でほかの友だちとペンでお絵かきをしているとき、わたしが描いたうさぎははだいろ一色でみんなに見られないようにうさぎの部分だけちぎってずっとポケットに入れていた、泣きそうだったけど我慢してそうして次はたくさんの色を使って女の子を描いた、あれがはじめてだった。