森閑
乳白色の湯槽にゆつくりと躯を沈めひざ小僧の浮かびあがるくつきりとした色を見て
太ももに浮き出る血管のどうも目立つと云う
妹の腰のまわりのいつのまにやらまとわりついたあの
空間にはなにがあるのか
ひつそりとした
一本のみどりを思わせ
シャワーからは先月からお湯の出ずカランから
洗面器にお湯のためて頭髪を流すも妹の
いつのまにやらあの空閑をおもつている十六歳のうつしみにあつて何度妹は
森をめぐるのか
わたしは鏡のまえに立つている
乳白色の湯槽にゆつくりと躯を沈めひざ小僧の浮かびあがるくつきりとした色を見て
太ももに浮き出る血管のどうも目立つと云う
妹の腰のまわりのいつのまにやらまとわりついたあの
空間にはなにがあるのか
ひつそりとした
一本のみどりを思わせ
シャワーからは先月からお湯の出ずカランから
洗面器にお湯のためて頭髪を流すも妹の
いつのまにやらあの空閑をおもつている十六歳のうつしみにあつて何度妹は
森をめぐるのか
わたしは鏡のまえに立つている